Azure Data Boxとは? 実機を使ったクラウドへのデータ転送! メリットやおすすめの利用方法について解説

昨今のDX推進にあたり、オンプレミスからクラウドへのデータ移行を考える企業が多くなっています!

ファイルサーバーの単なる移行から、AIやIoT領域でのデータ連携、ビッグデータ利活用を見据えたデータ移行まで幅広いニーズが増加傾向にあります。

特に大容量データのクラウド移行を検討する場合、選択肢の1つとしてAzure Data Boxの利用を検討される企業が多く、弊社へも数多くご相談をいただいています。

この記事では製品概要、実際の発注方法や移行手順、その他特徴についてご紹介したいと思います。

今回は製品概要と活用例をご紹介し、次回以降は実際の発注方法や移行手順等についてご紹介いたします。

大容量データや機密データのクラウド移行における課題

TB(テラバイト)、PB(ペタバイト)単位のデータや機密性の高いデータをクラウドへ移行する場合、主に2つの課題が出てきます。

その1:回線帯域幅/速度の課題

オンプレミスからクラウドへインターネット経由でデータ転送を行う場合、既存の回線帯域幅では移行に数か月、または数年以上を要してしまう!といった場合もあります。

解決策として回線の増強等も考えられますが、転送データ容量がペタバイト単位になると、一般的なインターネット回線の利用はそもそも現実的ではありません。

また、インターネット経由でのデータ転送は、通常の業務への影響や転送失敗を想定したスケジュール計画の策定等、作業負荷が高くなる傾向にあります。

その2:セキュリティとデータ保護の課題

転送するデータが機密性が高く、絶対に破損させられないものである場合、インターネット経由での転送にはセキュリティとデータ保護の点に懸念が生じる場合があります。

データの暗号化やVPN・専用線の利用等、新しくセキュリティ要件を設けて転送のための環境構築はやはり負荷が高くなります。

Azure Data Boxとは? 

先述の2つの課題を解決し、大容量データを安全にクラウド移行するための最適なソリューションの1つとして「Azure Data Box」があげられます!

Azure Data Boxはハードウェアデバイス(Azure Data Box)にお客様自身でデータをコピーし、そのデバイスをMicrosoftのデータセンターに搬送していただきます。

お客様のデータを受け取ったMicrosoftが、そのデータをAzureへインポートする事で、大量のデータをオフラインでAzureに転送することができるサービスです。

数テラバイト級以上のデータを転送する際におススメなサービスです。

Azure Data Boxには3種類の製品ラインナップがあります。

Azure Data Box Disk

USB/SATA インターフェイスを備えたSSDで、128ビット暗号化が適用されています。一度の注文で最大5枚のSSDを注文可能です。1枚のSSDの使用可能容量は7TBのため、一度の注文における最大使用・転送可能容量は35TBとなります。それ以上の容量を送る場合は上位製品のAzure Data Boxを利用するか、複数回の注文を行う必要があります。

Azure Data Box

AES 256 ビットの暗号化を使った堅牢なデバイスで、標準のNASプロトコルと一般的なコピーツールが使用されています。一度の注文で最大使用・転送可能容量は80TBとなります。それ以上の容量を送る場合は複数回の注文が必要です。
更に上位の製品もありますが、残念ながら日本リージョンでは取り扱い不可となっています。

Azure Data Heavy

Data Box Heavyは残念ながら日本では販売されていません。 Data Boxシリーズの中では最大の容量を備えており、最大使用可能容量は800TBとなっています。

製品ラインナップまとめ

Azure Data Box Disk最大35TB
データサイズが40TB未満の場合に有効 ※インポートのみ可能
Azure Data Box最大80TB
データサイズが40TBから500TBの場合に有効
Azure Data Box Heavy最大800TB
データサイズが500TB以上の場合に有効 ※日本での提供なし

Azure Data Boxはどのような時に利用するか

  • オンプレミスのデータをクラウド上で長期アーカイブしたい
  • オンプレミスのデータをAzure上で活用し、データ分析を行いたい

といったケースが考えられます。

オンプレミスでデータをアーカイブする場合、数年ごとにストレージやサーバーを更改する必要があります。

仮に大容量のデータを10年や20年アーカイブする計画がある場合、3回から4回はオンプレミス機器の更改が必要となる可能性があります。

オンプレミス機器の運用管理・更改から解放されるためにクラウド移行を検討する場合、Azure Data Boxの検討は必須です。

増え続けるデータ容量に応じて、オンプレミス機器の更改や増設を繰り返すと、物理的なスペースの確保が必要になりますし、災害や不測のトラブル等の影響を受けるリスクに常にさらされることになります。

それらを鑑みた結果、思い切ってクラウドに全部移行してしまおう、と考えられるお客様は近年増加傾向にあります。

また、昨年頃から特に需要が増しているのは、データ分析ツールやAIやML(Machine Learning)の利用を前提としたオンプレミスデータのクラウド移行です。

DX推進の一環として、社内に蓄積されるデータを分析して活用しよう、と考えられるお客様が増えております。

特に弊社の取り扱い製品の中でお勧めしているのが「Azure Synapse Analytics」の活用になります!

この製品の導入を検討される際に、社内データベースも一気にクラウドシフトされるケースが主となります。

クラウド移行した社内データをAzure Synapse Analyticsで分析し、Power BI等で可視化・レポート化する、これがクラウドシフトとデータ分析による一石二鳥のDX推進となります!

オンプレミスで眠っているデータがあれば、まずはクラウドへ移行し、データ分析してみませんか? DX推進に最適のシナリオです!

まとめ

今回はAzure Data Boxの仕様と活用シナリオをご紹介しました。
次回は具体的な発注方法や移行手順についてご説明いたします。

弊社では、データのクラウド移行やデータ分析を行いたいといったお客様に限らず、自社の提供サービスにデータ分析を取り入れたい!クラウド移行を取り入れたい!といった企業様へもしっかりサポートさせていただく準備がございます。

お気軽にお問い合わせください。

[著者プロフィール]

■ TD SYNNEX株式会社 | 山口 いずみ
アドバンスドソリューション部門 ソリューションビジネス開発本部
プリセールス&エンジニアリング部 マルチクラウドチーム

2020年に新卒でTD SYNNEX株式会社に入社。Microsoft 365、Azureサービスの専門営業部隊に配属される。2022年9月からエンジニアリングチームに異動し、Azureメインのセールスエンジニアとして提案活動を行っている。ChatGPTに影響され、現在Azure Open AIについて勉強中。

■ TD SYNNEX株式会社 | 田川 涼平
アドバンスドソリューション部門 ソリューションビジネス開発本部
プリセールス&エンジニアリング部 マルチクラウドチーム チーム長代行

ネットワーク、セキュリティ、モバイル通信業界でのエンジニアとプロジェクトマネージャーの経験を元にクラウド業界へ転身。海外勤務経験を活かしてグローバルワイドに活動中。
AzureをはじめとするMicrosoft製品や3rdベンダー製品を組み合わせた包括的な提案を軸にプリセールスエンジニアとして勤務中。

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