Azure OpenAI Service 対応プラグインで楽々ブログ記事生成(生成コストは2円)

はじめに

同僚が執筆した「Azureで超簡単!WordPressサイトを作る」記事公開へ向けた、デプロイしたばかりの自由に触ることができる環境がありました。そこに、私が Azure OpenAI Service 対応プラグインによる生成AIを試してみたら思いのほかに面白かったので、これもブログを通じて皆さんへ是非ご紹介したいと思います。今回は記事生成のみです。

最初にご利用に関する注意点です。
・業界用語等は微調整(ファインチューニング)による精度向上策が必要です
・特に注意書きが無い場合は2021年9月までの学習データを使用しています
・ご利用にあたっては、知的財産および法的な課題は法律の専門家にご確認をお願いします

なお、Azure OpenAI アカウント申請については関連記事
Azure OpenAI Serviceをクラウド技術オタクが実際に触ってみた~その特徴と使い方をわかりやすく解説  をご参照ください。

今回の費用は Microsoft Azure OpenAI従量課金のみを想定しています。
※参考価格(使用コスト)
Session: USD 0.0052+Last Request: USD 0.00001
(合算)USD 0.00521
ドル円レート 150 JPY/USD とすると従量課金1円未満は切り上げにより
従量課金 1円+消費税 10% = 2円(複数回利用すれば従量課金合算に対して消費税が課税されるため参考価格より少しお安くなるケースもあります)

Azure OpenAI による生成AIをブログ記事に使ってみた

まずは生成例をご覧ください。このまま実際のブログで公開すると内容の正確さ(精度)に自信がもてないため、あくまでも下書き(草稿)としてご利用になられるのが無難に思います。

・人間が入力したトピック
「2023年夏到来。企業で安全に OpenAI を使うには Azure OpenAI が有用とされています。それはどうしてでしょうか。皆さんの勤務先にも OpenAI を使ってみたいですよね。上司や経営層が納得する今すぐ始める Azure OpenAI を技術と信頼の TD SYNNEX 株式会社から契約してみませんか?」

・人間が入力したタイトル
「この夏おススメの Azure OpenAI 活用術」

Azure OpenAI が生成したセクションは次の通りです。(指定セクション数10)

  • 夏にぴったり!Azure OpenAIの魅力とは?
  • 今こそ挑戦!Azure OpenAIを使ってみよう
  • ビジネスに効果大!Azure OpenAIの活用方法
  • 天才AIがあなたのビジネスを助ける!
  • AIと仲良くなろう!Azure OpenAIの使い方
  • 人工知能に頼らずにはいられない時代?
  • Azure OpenAIでビジネスの見える化を実現しよう
  • 夏休みの自由研究にも最適!Azure OpenAIで遊ぼう
  • もっとスピーディにビジネスを進めたいならAzure OpenAI
  • Azure OpenAIはあなたのビジネスパートナーになる

以下は実際に生成されたブログ記事の抜粋キャプチャ(抜粋)とテキスト全文です。

生成テキスト全文

こんにちは!この夏はAzure OpenAIを活用してビジネスを進化させましょう!Azure OpenAIは、人工知能を活用してビジネスの効率化や顧客体験の向上を実現することができます。今回は、このAzure OpenAIの魅力や活用方法についてご紹介します。さあ、この夏はAzure OpenAIでビジネスを加速させましょう!

## 夏にぴったり!Azure OpenAIの魅力とは?
Azure OpenAIは、人工知能によってビジネスを効率化し、顧客体験の向上を実現することができます。Azure OpenAIには、自然言語処理や画像認識、音声認識などの機能があり、これらを活用することでビジネスの見える化や予測分析などが可能になります。また、Azure OpenAIはマイクロソフトのクラウドサービスであるため、セキュリティや信頼性にも優れています。

## 今こそ挑戦!Azure OpenAIを使ってみよう
Azure OpenAIを使ってみるには、まずはAzureのアカウントを作成する必要があります。その後、Azure OpenAIのAPIを利用して、自然言語処理や画像認識の機能を利用することができます。これらの機能を使うことで、ビジネスのデータ解析や顧客の感情分析などが可能になります。また、Azure OpenAIのドキュメントやサンプルコードを参考にして、より高度な機能を活用することもできます。

## ビジネスに効果大!Azure OpenAIの活用方法
Azure OpenAIの活用方法は多岐にわたります。例えば、自然言語処理を利用して、顧客からの問い合わせやクレームの内容を集約し、より効率的な対応を実現することができます。また、画像認識を利用して、製品の欠陥検出や顧客のニーズに合った製品の開発などが可能になります。さらに、音声認識を利用して、顧客との会話を自動的にテキスト化して解析することもできます。

## 天才AIがあなたのビジネスを助ける!
Azure OpenAIは、ビジネスの効率化や顧客体験の向上を実現する天才AIです。自然言語処理や画像認識、音声認識などの機能を活用することで、ビジネスの見える化や予測分析が可能になります。また、Azure OpenAIは、マイクロソフトのクラウドサービスであるため、セキュリティや信頼性にも優れています。これらの機能を活用して、あなたのビジネスを助けましょう!

## AIと仲良くなろう!Azure OpenAIの使い方
Azure OpenAIを使うためには、まずはAzureのアカウントを作成する必要があります。その後、Azure OpenAIのAPIを利用して、自然言語処理や画像認識、音声認識などの機能を使うことができます。また、Azure OpenAIのドキュメントやサンプルコードを参考にして、より高度な機能を活用することもできます。AIと仲良くなって、あなたのビジネスを効率化しましょう!

## 人工知能に頼らずにはいられない時代?
現代のビジネスにおいて、人工知能を活用することが必要不可欠となっています。人工知能を活用することで、ビジネスの効率化や顧客体験の向上、業務の見える化などが可能になります。また、人工知能を活用することで、ビジネスの競争力を高めることができます。今こそ、人工知能に頼って、ビジネスを加速しましょう!

## Azure OpenAIでビジネスの見える化を実現しよう
Azure OpenAIを活用することで、ビジネスの見える化を実現することができます。自然言語処理や画像認識、音声認識などの機能を使うことで、ビジネスのデータ解析や顧客の感情分析が可能になります。また、Azure OpenAIを活用することで、ビジネスの業務プロセスの改善や効率化を実現することができます。Azure OpenAIを使って、ビジネスの見える化を実現しましょう!

## 夏休みの自由研究にも最適!Azure OpenAIで遊ぼう
Azure OpenAIを使って、夏休みの自由研究に挑戦してみましょう!Azure OpenAIを活用することで、自然言語処理や画像認識、音声認識などの機能を使うことができます。これらの機能を使って、顔認識や会話シミュレーション、自然言語処理などの実験が可能になります。AIと遊んで、知的好奇心を刺激しましょう!

## もっとスピーディにビジネスを進めたいならAzure OpenAI
ビジネスをスピーディに進めるためには、Azure OpenAIを活用することが重要です。Azure OpenAIを活用することで、ビジネスの業務プロセスを効率化し、顧客体験を向上させることができます。また、Azure OpenAIを活用することで、ビジネスの競争力を高めることができます。もっとスピーディにビジネスを進めたい方は、Azure OpenAIを使ってみましょう!

## Azure OpenAIはあなたのビジネスパートナーになる
Azure OpenAIは、あなたのビジネスパートナーになることができます。自然言語処理や画像認識、音声認識などの機能を使うことで、ビジネスの効率化や顧客体験の向上を実現することができます。また、Azure OpenAIはマイクロソフトのクラウドサービスであるため、セキュリティや信頼性にも優れています。Azure OpenAIを使って、あなたのビジネスを加速させましょう!

Azure OpenAI Service 対応 WordPress プラグインの探し方と導入

1) WordPress (CMS) 【管理者ダッシュボード > プラグイン > 新規追加】へ進みます。
※管理者ダッシュボードはでデフォルト設定で https://お客様のWordpressサイト/wp-admin/ からアクセスになれます。

2)次に【プラグインを追加 > キーワード で OpenAI】 を入力します。
OpenAI に対応しているものが複数リストアップされます。
ここでは Meow Apps の AI Engine(猫のアイコン)無料版を導入しました。
実際のご利用に際しては皆さんの責任においてご利用ください。
※弊社では Meow Apps の動作保証およびサポートは一切承っておりません。
Thanks Jordy Meow, https://meowapps.com/ai-engine/

3)AI Engine設定例
<モジュール>
PRO ONLY と黄色アイコンで表示されている箇所はAI Engine有償版での提供です。今回はPRO ONLY とファインチューン(微調整)を除いたチェックボックスを有効にしました。

<チャットボット>
記事の自動生成のみではチャットボットの設定は不要です。

<会話>
記事の自動生成のみでは表示されませんが、Azure OpenAI とチャットボットを通じて会話したときの履歴が記録されます。黒色マスクした箇所は利用者のIPアドレスです。

<モデレーション>
チャットボットを有効化する際には必須設定です。これはチャットボットを利用時の不快を和らげる機能です。

<音声ファイル>
英語表記のため日本語化した内容を示します。今回は設定しません。
これは Azure OpenAI による文字起こしを確認するプレイグラウンド機能です。音声ファイルをもとにした文字起こし(任意の言語)+英語への翻訳などが利用できます。

<設定>
皆さんがお使いの Azure OpenAI から払い出されたエンドポイントおよび API キーの入力、デプロイ対象モデルの指定を行います。黒色マスクした箇所は機微情報のため伏せています。

デプロイ対象のリソースの作成とモデルは事前に Azure OpenAI 上で設定が必要です。今回はGPT-3.5 Turbo を設定しました。なお、Microsoft Azure OpenAI GPT-35-Turboおよび GPT-4モデルの操作については https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/ai-services/openai/how-to/create-resource をご参照ください。

※ボトムにある赤色 [Reset Settings] をクリックすると設定内容がリセットされるのでご注意ください。

チャットボットは今回記事では対象外です。試してみたい方は次の設定となりますが、従量課金を伴う検証となりますのでチェックボックスを有効にされる際は各自の責任でお願いいたします。

Legacy Features も同様に今回記事では対象外です。もしも Legacy Chatbot を有効化すると、その設定タブも表示されます。

管理者ツールはアシスタントに使用するAzure OpenAI モデル指定と管理バーに表示する機能を設定できます。

高度メニューはショートコード(ブログ記事内のブログパーツ化)対応、動的最大トークン数(初期値1028)、動的最大メッセージ数(現在未提供機能)、デバッグモード、Dev Tools(開発者向け)を設定できます。

セキュリティは個別に禁止後、禁止IPを指定できます。

今後の展望

今回プラグイン設定にチャットボット機能もありました。WordPress 対応プラグイン以外にも多くのプラグインが General OpenAI を通じて広く利用できるようになっています。こうした便利な機能を検証したナレッジを集め、またプロンプト操作に明るくなることでブログに限らず普段の営業提案活動にも役立てる道具となるでしょう。業務生産性が高くなるAzure OpenAI の使用例や設定などご紹介できればと存じます。

まとめ

Azure OpenAI 対応プラグインをWordPressから使用することでブログ草稿を簡単生成できることがわかりました。プラグインは突然仕様が変更されることや新しいWordPressバージョンに対応しないこともありますので、ご利用に際しては細心の注意をお持ちになりご活用いただければ幸いです。

Azure OpenAI Service についてのご質問は以下フォームをご利用ください

[著者プロフィール]

TD SYNNEX 株式会社 | 斉藤 之雄
アドバンスドソリューション部門 ソリューションビジネス開発本部 プリセールス&エンジニアリング部 マルチクラウドチーム (Azure Solutions Architect Expert, Azure DevOps Engineer Expert)

マイコン少年時代から関東電子(TD SYNNEX前身)を利用するなどソフトウェア、ハードウェアともに昔をよく知る。コンピューター業界は1996年から異種混在環境における再販ビジネスの技術営業からキャリアを開始し、特に導入支援や教育プログラムの立ち上げは定評を有する。国内大手電気通信事業者では社内クラウドコミュニティの主要メンバーとし全国SEへ対するリスキリングプログラム推進活動を実践した。2022年4月TD SYNNEX入社以来、CoE(センターオブエクセレンス)プロダクトの日本市場展開や AI/ML (人工知能/機械学習)サービスを中心とするプリセールス活動を行っている。愛猫家、社会福祉士でもある。

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