Outlookのデータをサイバー攻撃から守るセキュリティ対策とは? データバックアップにおすすめのツールもご紹介

近年、サイバー攻撃の脅威が増加しており、個人情報や企業の機密情報が漏洩する事例が多発しています。Outlookは多くの企業や個人に利用されているメールソフトですが、さまざまな情報のやり取りを日常的にメールで行うことの多い現代では、Outlookが保持するデータが悪意のある第三者によるサイバー攻撃の標的になりやすいと言われています。

重要なデータを狙ったサイバー攻撃を防ぐうえで、セキュリティ対策や定期的なバックアップやアップデート、パスワードの強化などは非常に重要になります。この記事では、Outlookのデータをサイバー攻撃から守るためのセキュリティ対策のほか、セキュリティ対策に役立つツールをご紹介します。

Outlookのセキュリティ脅威とは

Outlookのセキュリティ脅威とは、Outlookが保持するデータの中に含まれる企業や個人が取り扱う重要な情報を狙ったサイバー攻撃を指します。攻撃の例として、以下のようなものがあります。

スパムメール

スパムメールには広告や詐欺目的、ウイルスを含むメールなど、さまざまな種類があります。Outlookに届いたスパムメールを開いてしまうと、ウイルス感染やフィッシングサイトへの誘導などの被害が発生することがあります。また、悪質なスパムメールは、巧妙に作られた見せかけのリンクや添付ファイルを使って、被害を拡大させることもあります。

フィッシングメール

フィッシングメールは信頼できる送信元からのメールを装い、悪意のあるリンクをクリックさせたり、個人情報やパスワードなどを入力させたりすることで、詐欺被害を引き起こす手法です。Outlookに届いたフィッシングメールの事例としては、銀行やオークションサイトの偽サイトへ誘導するものが挙げられます。例えば、銀行口座の更新を促すフィッシングメールが届き、偽サイトで口座情報を入力させられて詐欺被害に遭うといったケースがあります。

Emotet

Emotetは、2014年に発見されたマルウェアの一種です。感染したパソコンをコントロールし、個人情報や機密情報を盗み出すことができます。具体的な感染経路は、企業のメールシステムを標的に請求書や納品書を装ったメールを送りつけ、開いた添付ファイルに潜んでいるなどです。また被害を受けたパソコン内で自己増殖し、他のパソコンに感染を拡大させていきます。

Emotetはさまざまな攻撃手法を持っており、感染したコンピューター内で他のマルウェアをダウンロードするためのバックドア(情報システム内部への侵入経路)を作成することもあります。そのため、感染することで、多様なセキュリティリスクが発生する可能性があります。その高度な攻撃手法と拡散能力から現在でも脅威となっており、日々のセキュリティ対策を怠らないことが重要です。

Outlookの主なセキュリティ対策の方法

Outlookのセキュリティ対策には、トラストセンターの各種設定や運用管理方針の策定があります。さらに、バックアップはデータを失った場合に重要な役割を果たします。定期的なデータバックアップを行うことで、データの損失を回避できるでしょう。

トラストセンターの設定

Outlookにはトラストセンター(旧名:セキュリティセンター)という標準のセキュリティ機能があります。トラストセンターを利用することで、受信したメールのセキュリティを向上させることが可能です。トラストセンターでは受信したメールの送信元や添付ファイルの種類などを検査し、危険なメールをブロックすることができます。

運用管理方針の策定

直接的な対策にはなりませんが、運用管理方針の策定、例えばパスワードポリシーやアカウント管理などが重要な役割を果たします。強力なパスワードとパスワードの有効期限を設定することで、アカウントの不正ログインの防止に繋がります。また、アカウント管理では、アカウントの作成、削除やアクセス権限の設定を適切に行うことがとても重要になります。

バックアップの実施

Outlookのデータを定期的にバックアップすることで、データの損失を回避することができます。手動でバックアップを行うことも可能ですが、定期的に自動バックアップを行うことが望ましいでしょう。また、バックアップ先は外部のストレージやクラウドなどに設定することで、災害やセキュリティ問題などによるデータの損失を回避することができます。

定期的なデータバックアップがセキュリティを向上させる理由

定期的なデータバックアップがセキュリティを強化する理由

データの保護

定期的なデータバックアップでバックアップファイルを作成しておけば、データが失われた場合でも、最新の情報を元に復旧することが可能です。これにより、重要なデータを失うリスクを低減することができます。

サイバー攻撃対策

サイバー攻撃は、現代のビジネスにとって重大な脅威となっています。データバックアップは、ランサムウェアやその他のマルウェアによってデータが暗号化された場合でも、被害を最小限に抑えることができます。バックアップファイルから復旧することで、攻撃の影響を受けたシステムの損失を回避することが可能です。

法的要件の遵守

多くの場合、ビジネスには法的要件があります。データ保持期間や法的保存要件を遵守するために、データバックアップは必須です。定期的にバックアップを行い、データを安全に保管することで、法的問題を回避することができます。

定期的なデータバックアップがセキュリティを向上させた事例

WannaCryランサムウェア攻撃に対する対応

2017年に発生したWannaCryランサムウェア攻撃では、多くの企業や組織が被害を受けました。しかし、データのバックアップを定期的に行っていた企業や組織では、バックアップからデータを復元することで被害を最小限に抑えています。

自然災害などによるデータ紛失への対応

自然災害や人災などによってデータが消失してしまった場合でも、バックアップからデータを復元することができます。例えば、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震では、バックアップを実施していた多くの企業がシステムの被害を最小限に抑えることができています。

データバックアップを行わなかった場合のリスク

データバックアップを行わなかった場合のリスクについて、以下の3点が挙げられます。自社への業務影響は当然ですが、取引先の業務にも影響が出ると企業の信頼を損なってしまう可能性もあります。また、データの中には法令により保管が定められているものもあるため、データのバックアップは非常に重要です。

1.データが消失しても復旧できず、業務の進行に支障が出る

データが消失する可能性は、ハードウェアの故障やシステムの不具合、人為的ミスなどが挙げられます。これらの原因によるデータの消失は、バックアップがないと復旧が困難になります。例えば取引先とのやりとりや契約書、請求書などの重要な文書が消失してしまうと、業務の進行に大きな支障が出る可能性があります。

2.トラブルが起こった際に過去の情報に戻すことができない

システムのトラブルや人為的ミスにより、重要なデータが破損することがあります。バックアップがあれば、トラブル発生前の状態に簡単に戻すことができます。しかし、バックアップがない場合は過去の情報に戻せず、トラブルの影響を受けたまま業務を進めなくてはならなくなる可能性があります。

3.ランサムウェアの被害によるデータ暗号化によって復元ができなくなる

ランサムウェアはコンピューターに侵入し、重要なデータを暗号化して復号する対価を要求するマルウェアです。この場合、バックアップがあれば復元することができますが、無い場合はランサムウェア被害によって失ったデータの復元は困難になります。重要な文書やデータを保管している企業にとっては、致命的なダメージになる可能性があるでしょう。

Outlookのデータバックアップにおすすめのツール

Outlookのバックアップには、ローカルコンピューター上にエクスポートする方法、ローカルコンピューター上のファイルをバックアップソフトでバックアップする方法、その他にサードパーティー製のツールを使用してクラウド上にデータを保管する方法があります。

Microsoft 365で利用するOutlookのデータをクラウド上にバックアップする際におすすめのツールとしてBarracuda Cloud-to-Cloud Backup があります。このツールは、Exchange Onlineのデータを定期的に自動バックアップする機能を有しており、Outlookのデータバックアップにも対応しています。また、標準のバックアップ機能ではカバーされていない部分にも対応しており、メールや添付ファイル、カレンダーやタスク、連絡先など、Exchange Onlineのすべてのデータを安全にバックアップすることができます。具体的に、Barracuda Cloud-to-Cloud Backupには以下のような機能があります。

1.自動バックアップ

Exchange Onlineのデータをあらかじめ設定したスケジュールで定期的に自動バックアップできます。また任意のタイミングでの手動バックアップにも対応しています。

2.全データ対応

メールや添付ファイル、カレンダーやタスク、連絡先など、Exchange Onlineのすべてのデータを安全にバックアップすることができます。

3.容易な復元

バックアップデータを直感的な操作で容易に復元することができます。

4.セキュリティ強化

暗号化によってデータを保護し、セキュリティを強化しています。

5.容量無制限

バックアップを保管するクラウド上のストレージは容量無制限で使用可能です。

Barracuda Cloud-to-Cloud Backupは、クラウド上でバックアップやリカバリーを行う「クラウドネイティブ」なツールです。そのため、インターネット上でバックアップとリストアが行われ、パフォーマンスの向上と安全性の確保が可能となります。

まとめ

セキュリティの脅威にはどのようなものがあるか、また、セキュリティ対策の方法についてご紹介しました。定期的なデータのバックアップはセキュリティの向上だけではなく、有事の際にも迅速にデータを復旧させることが可能です。

バックアップの実施には、サードパーティー製ツールの導入の検討がおすすめです。数あるツールの中でも、Barracuda Cloud-to-Cloud BackupはMicrosoft 365でのOfficeアプリケーションの利用を前提として設計されており、Officeアプリケーションが使用する各種ファイルやデータのバックアップに対応しています。また、バックアップしたデータはクラウド上に保存されるため、災害やサイバー攻撃などでデータが消失した場合でも迅速に復旧が可能です。その結果、今後発生する可能性のあるリスクを、かなり減らすことができるでしょう。本記事を参考に、自社にとって必要なセキュリティ対策を検討してください。

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[筆者プロフィール]
おじかの しげ
東京近郊の中堅SIerに20年勤務する、インフラ系システムエンジニア。インフラ環境構築からOS、ミドル導入、構築、運用。最近はインフラ関係だけではなく、WEBアプリ開発など幅広く業務を経験。

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